「マイナンバーカードって市役所に行けば作れるの?」「申請してから受け取りまでどのくらいかかる?」「引越しで住所が変わったらカードはどうすればいい?」「暗証番号を忘れてしまった。どこで再設定できる?」
マイナンバーカードは、身分証明書・コンビニでの証明書取得・マイナポータルの利用・健康保険証としての利用など、行政手続きを大幅に便利にするカードです。しかし「どこで・どうやって作るの?」「市役所に予約が必要?」「更新はどうする?」など、疑問を持っている方がまだ多いのが実情です。
本記事では、マイナンバーカードに関わる市役所での手続きを、申請から受取・更新・各種変更まで、必要な情報をすべて網羅して解説します。
この記事でわかること
- マイナンバーカードを市役所で申請・受け取る方法と手順
- 申請から受け取りまでの期間(何日かかるか)
- マイナンバーカードでできること・使える行政サービスの全体像
- 更新・住所変更・紛失・暗証番号ロック解除などの手続き方法
- コンビニ交付・マイナポータルとの連携活用術
マイナンバーカードとは?基本情報と最新動向

マイナンバーカードの基本情報
マイナンバーカードは、個人番号(マイナンバー)が記載されたICチップ付きの公的身分証明書です。デジタル庁・総務省・地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営しており、各市区町村を通じて申請・交付が行われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カードの種類 | プラスチック製ICカード(クレジットカードと同じサイズ) |
| 記載情報 | 氏名・住所・生年月日・性別・顔写真・個人番号(マイナンバー) |
| 有効期限 | 発行日から10回目の誕生日まで(未成年者は5回目の誕生日まで) |
| ICチップ機能 | 電子証明書(署名用・利用者証明用)を搭載 |
| 費用 | 初回発行は無料(再発行は手数料が発生) |
2024年時点の普及状況と最新動向
デジタル庁の発表によると、マイナンバーカードの普及率は2024年時点で人口の73%超に達し、急速に普及が進んでいます。主な最新動向として以下があります。
- 健康保険証との一体化(マイナ保険証):2024年12月に従来の健康保険証が廃止され、マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」への移行が進んでいます
- 運転免許証との一体化:マイナンバーカードと運転免許証の一体化が2024年末から段階的に開始
- コンビニ交付のさらなる拡充:対応自治体・対応証明書の種類が継続的に拡大中
マイナンバーカードの申請方法【市役所・スマホ・郵送】

マイナンバーカードの申請方法は主に4つあります。市役所の窓口に行かなくても申請できる方法があるため、自分に合った方法を選びましょう。
申請方法①:スマートフォンで申請(最も簡単・おすすめ)
スマートフォンのカメラで顔写真を撮影し、専用のウェブサイトまたはマイナンバーカード申請アプリから申請する方法です。
手順:
- 交付申請書に記載の「QRコード」をスマートフォンで読み取る(または申請サイトにアクセス)
- メールアドレスを登録
- スマートフォンで顔写真を撮影・アップロード
- 氏名・住所などを確認して申請完了
所要時間は約5〜10分。自宅にいながら申請が完結します。
申請方法②:市役所の窓口で申請
市役所の「市民課・住民課・マイナンバー担当窓口」で、職員のサポートを受けながら申請できます。顔写真は窓口で撮影してもらえる自治体もあります。
申請方法③:郵便で申請
交付申請書に顔写真を貼付し、必要事項を記入して返信用封筒で郵送する方法です。
申請方法④:証明写真機で申請
一部の証明写真機(コンビニ・スーパー内設置)から、その場で撮影・申請できる機種があります。
交付申請書が手元にない場合
個人番号通知書・マイナンバー通知カードに同封されていた「交付申請書」を紛失した場合は、市役所の窓口で再発行してもらうか、マイナンバーカード総合サイト(https://www.kojinbango-card.go.jp/)からダウンロードできます。
市役所での申請手続きの流れ【当日の手順・必要書類】

市役所窓口での申請に必要なもの
| 必要なもの | 詳細 |
|---|---|
| マイナンバー通知カードまたは個人番号通知書 | マイナンバーを確認するため |
| 本人確認書類 | 運転免許証・パスポート等(顔写真付き) |
| 顔写真 | 縦4.5cm×横3.5cm・6ヶ月以内撮影・正面・無背景 |
| 交付申請書 | 通知カードに同封されていたもの(または再発行) |
顔写真のない本人確認書類(健康保険証等)の場合は2点の提示が必要な自治体もあります。
当日の窓口での流れ
- 市役所の「マイナンバー窓口」または「市民課」に向かう
- 交付申請書に記入し、顔写真を貼付(または窓口で撮影)
- 本人確認書類を提示
- 申請書を提出(受付完了)
- 「交付通知書(はがき)」が届いたら、受け取りに来庁する
申請から受け取りまでの期間はどのくらい?

標準的な期間の目安
マイナンバーカードは申請後、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)での製造・発送を経て市役所に届き、その後交付通知書(はがき)が郵送されます。
| 申請方法 | 受け取りまでの期間の目安 |
|---|---|
| スマートフォン申請 | 約1〜2ヶ月 |
| 市役所窓口申請 | 約1〜2ヶ月 |
| 郵便申請 | 約1.5〜2ヶ月 |
時期によって期間が延びる場合がある
普及促進キャンペーン期間中・年度末など申請が集中する時期は、製造に時間がかかり2〜3ヶ月程度かかる場合もあります。急いでカードが必要な場合は、申請を早めに行うことを強くおすすめします。
受け取り期限に注意
交付通知書が届いてから原則3ヶ月以内に市役所窓口でカードを受け取る必要があります(自治体によって期間が異なる場合あり)。期限を過ぎると受け取りができなくなり、再申請が必要になる場合があります。
マイナンバーカードの受け取り方【市役所窓口での流れ】

受け取りは本人が原則
マイナンバーカードの受け取りは、本人が市役所窓口に来庁することが原則です。本人確認と暗証番号の設定が必要なため、代理人による受け取りは原則として認められていません(やむを得ない場合に限り例外あり)。
受け取りに必要なもの
| 必要なもの | 詳細 |
|---|---|
| 交付通知書(はがき) | 市役所から郵送されてきたはがき |
| 本人確認書類 | 運転免許証・パスポート等(顔写真付き) |
| 通知カード | 持っている場合は返却が必要 |
| 住民基本台帳カード | 持っている場合は返却が必要 |
受け取り当日の流れ
- 市役所の「マイナンバー窓口」に向かい、交付通知書・本人確認書類を提示
- 職員が書類を確認し、カードの内容確認
- 暗証番号を設定する(4種類の暗証番号が必要)
- カードを受け取り、手続き完了
暗証番号の設定(4種類)
受け取り時に以下4種類の暗証番号を設定します。
| 暗証番号の種類 | 桁数 | 用途 |
|---|---|---|
| 署名用電子証明書のパスワード | 英数字6〜16文字 | e-Tax・マイナポータルのオンライン手続き |
| 利用者証明用電子証明書の暗証番号 | 数字4桁 | コンビニ交付・マイナポータルへのログイン |
| 住民基本台帳用の暗証番号 | 数字4桁 | 住民票の電子更新等 |
| 券面事項入力補助用の暗証番号 | 数字4桁 | マイナンバーの読み取り等 |
4種類ありますが、数字4桁の3種類は同じ番号を設定することができます。ただし英数字の署名用は別に設定が必要です。
受け取りは予約が必要な場合もある
マイナンバーカードの受け取り窓口は混雑していることが多く、特に平日は来庁者が集中します。多くの自治体では事前予約制を導入しているため、市役所のウェブサイトまたは電話で予約してから来庁すると待ち時間を短縮できます。
マイナンバーカードでできること・使えるサービス一覧

マイナンバーカードを取得すると、以下のような行政サービスを便利に利用できます。
① コンビニ交付(24時間・全国)
マイナンバーカードとコンビニのマルチコピー機で、住民票・印鑑証明・戸籍謄本・課税証明書などを毎日6:30〜23:00(土日祝含む)に取得できます。
② マイナポータルでのオンライン手続き
政府が提供するオンライン行政サービス「マイナポータル」にログインして、以下のような手続きをオンラインで行えます。
- 転出届の申請(引越し手続き)
- 子育て関連手続き(児童手当等)
- 年金・健康保険の情報確認
- 各種給付金の申請
- 確定申告(e-Tax)との連携
③ 健康保険証として利用(マイナ保険証)
2024年12月以降、従来の健康保険証に代わって医療機関でマイナンバーカードを保険証として利用できます(マイナ保険証)。薬の情報・過去の医療データの連携が可能になります。
④ 運転免許証との一体化
2024年末から一部都府県でマイナンバーカードと運転免許証の一体化が開始。今後全国に拡大予定です。
⑤ 公的身分証明書として
顔写真付きの公的身分証明書として、金融機関の口座開設・各種契約・パスポート申請など幅広い場面で利用できます。
⑥ e-Tax(確定申告のオンライン申請)
マイナンバーカードを使えば、確定申告をe-Taxでオンライン申請できます。青色申告特別控除(最大65万円)の適用にもe-Taxの利用が要件となっています。
住所変更・氏名変更時の手続き方法

引越し(転入)時の住所変更
引越し先の市区町村で転入届を提出する際に、マイナンバーカードの住所変更手続きも同時に行います。
手順:
- 引越し先の市役所の窓口で転入届を提出
- 「マイナンバーカードの住所変更もお願いします」と伝える
- マイナンバーカードと暗証番号(住民基本台帳用4桁)が必要
- カードの券面(表面)の住所が新住所に書き換えられる(追記シールを貼付)
重要:住所変更は転入後速やかに行う マイナンバーカードの住所変更を行わないと、コンビニ交付・マイナポータルなどの電子証明書機能が利用できなくなる場合があります。転入届と同時に手続きすることが推奨されます。
婚姻・離婚などによる氏名変更
結婚・離婚・養子縁組などで氏名が変わった場合は、市役所の窓口でマイナンバーカードの氏名変更手続きが必要です。
必要なもの:
- マイナンバーカード
- 本人確認書類
- 変更事実を証明する書類(戸籍謄本等)
氏名変更後は、署名用電子証明書(英数字パスワード)が失効するため、新しい氏名で再度電子証明書を発行してもらう必要があります。
更新(有効期限切れ)の手続き方法

有効期限の確認
マイナンバーカードの有効期限は、カード表面に記載されています。成人(18歳以上)は発行から10回目の誕生日、未成年は5回目の誕生日が有効期限です。
更新の流れ
有効期限の3ヶ月前から更新手続きが可能です。有効期限が近づくと、市区町村から更新案内のはがきが送付されます。
更新手続きの流れ:
- 市区町村から送られてくる「有効期限通知書」または「更新申請書」を受け取る
- 新しいカードの申請を行う(スマートフォン・郵送・市役所窓口)
- 新カードが完成したら市役所窓口で受け取る(旧カードを返却)
- 暗証番号を再設定する
更新の費用は無料(電子証明書の更新も無料)です。
紛失・盗難時の対応と再発行手続き

まず最初にすること:一時停止の手続き
マイナンバーカードを紛失・盗難にあった場合、悪用されるリスクを防ぐため、まず「マイナンバー総合フリーダイヤル」に電話して利用停止(一時停止)の手続きをとってください。
マイナンバー総合フリーダイヤル:0120-95-0178(24時間365日対応)
再発行の手続き
一時停止の手続き後、市役所の窓口で再発行手続きを行います。
再発行に必要なもの:
- 本人確認書類(運転免許証・パスポート等)
- 紛失届・被害届(警察署に届け出た場合は受理番号)
- 顔写真(規定サイズ)
再発行の費用:
- 初回紛失の場合:1,000円程度(カード本体・電子証明書の発行手数料)
- 電子証明書のみ再発行:無料
見つかった場合の対応
一時停止したカードが後で見つかった場合は、市役所の窓口で一時停止を解除できます。再発行手続きをすでに行っている場合は、古いカードを返却した上で新カードを受け取ります。
暗証番号を忘れた・ロックされた場合の対処法

暗証番号の入力ミスでロックされる
| 暗証番号の種類 | 連続誤入力でロックされる回数 |
|---|---|
| 署名用電子証明書(英数字6〜16文字) | 5回連続ミスでロック |
| 数字4桁の各暗証番号 | 3回連続ミスでロック |
ロックされた場合、コンビニ交付・マイナポータルなどの電子証明書機能が使えなくなります。
ロック解除・暗証番号の再設定は市役所窓口で
暗証番号のロック解除・再設定は、市役所の窓口(マイナンバー担当窓口)のみで対応しています。オンラインや電話での対応はできません。
手続きに必要なもの:
- マイナンバーカード(ロックされたカード)
- 本人確認書類
窓口でカードを機器にかざし、新しい暗証番号を設定してロックが解除されます。所要時間は5〜10分程度です。
暗証番号の管理のコツ
- 4桁の暗証番号3種類は同じ番号にまとめて設定しておくと管理しやすい
- 英数字パスワードは「大文字・小文字・数字を組み合わせた自分だけが覚えられる文字列」を設定する
- 生年月日・連続した数字(1234など)は避ける
よくある質問(FAQ)

Q. マイナンバーカードを作るメリットは何ですか?
A. 主なメリットは①コンビニで24時間証明書取得できる、②マイナポータルでオンライン行政手続きができる、③健康保険証として使える(マイナ保険証)、④公的身分証明書として使える、⑤e-Taxで確定申告の最大控除が受けられる、の5点です。
Q. マイナンバーカードは必ず作らないといけない?
A. 作ることは義務ではありません(任意)。ただし、2024年12月以降は健康保険証が廃止され、マイナ保険証への移行が進んでいます。医療機関受診の利便性を考えると、取得しておくことを強くおすすめします。
Q. スマートフォン申請で申請したが、市役所に行く必要はある?
A. 申請時は自宅からスマートフォンで完結しますが、カードの受け取り時は本人が市役所窓口に来庁する必要があります。受け取り時に暗証番号の設定が必要なためです。
Q. 子ども(未成年)のマイナンバーカードも申請できる?
A. できます。未成年者は親権者が申請します。受け取り時も親権者が本人(子ども)を連れて来庁することが原則です。未成年の場合は有効期限が発行から5回目の誕生日までです。
Q. 外国籍の方もマイナンバーカードを作れる?
A. 日本に住民登録(在留カード等で住民票がある)している外国籍の方もマイナンバーカードを申請・取得できます。
Q. マイナンバーカードとマイナンバー(通知カード)は別物?
A. はい、別物です。マイナンバー(個人番号)は国民全員に付番された12桁の番号で、通知カードで通知されました。マイナンバーカードはその番号が記載された顔写真付きのICカードで、別途申請して取得するものです。
まとめ

市役所でのマイナンバーカード手続きについて、重要なポイントを整理します。
- 申請はスマートフォン・郵送・市役所窓口で可能。スマートフォン申請が最も簡単
- 申請から受け取りまでは約1〜2ヶ月(時期によって最大3ヶ月程度)
- カードの受け取りは本人が市役所窓口に来庁する必要があり、4種類の暗証番号を設定する
- コンビニ交付・マイナポータル・マイナ保険証・e-Taxなど生活を便利にする機能が満載
- 住所変更は転入届と同時に行うことで電子証明書が継続利用できる
- 紛失した場合はまずフリーダイヤル(0120-95-0178)で一時停止してから再発行手続き
- 暗証番号のロック解除は市役所窓口のみで対応(オンライン不可)
マイナンバーカードを持つことで、証明書取得・行政手続き・保険証利用など日常の様々な場面が便利になります。まだ申請していない方は、スマートフォンで5〜10分で申請できるため、ぜひ早めに取得しておきましょう。
