公務員と言えば、その業務内容も法律・条例を根拠としていること等から、非常にお堅い職業のイメージがあると思います。
そのため、公務員になった以上、髪色や髪型でオシャレを楽しむことはできないと諦めている方がいるのではないでしょうか?
安心してください。
実は、公務員には男女ともに髪色や髪型に規定はなく自由で、どんな髪色・髪型にしても良いんです!
しかし、実際は暗黙の了解があるため、あまりに奇抜な髪色・髪型にすると上司から注意・指導を受けますし、人事評価(異動、昇給、出世)に影響するのでは?と不安になると思います。
そこで、このページでは、公務員の髪色・髪型はどこまでOKなのか?もしも奇抜な髪色・髪型にした場合に人事評価にどう響くのか?等について詳しくご説明します。
公務員の髪色・髪型に関する規定はない
市役所はお堅いイメージがあるので、当然、髪色、髪型に厳しい決まりがると思われがちですが、実は公務員に髪色、髪型に関する規定は一切ありません。
民間企業の場合、パート・アルバイトであっても
- 男性は短髪にすること
- 女性は長髪の場合は一本結びをすること
- 髪色は男女ともに原則黒色にすること
と言った決まりみたいなものがあります。
決まりまではいかなくても、推奨される服装頭髪の基準があると思います。
しかし、市役所に関しては、そのような推奨される服装頭髪の基準みたいなものすら明確にはありません。
ちなみに服装に関しても髪色・髪型同様に特段規定はありません。
公務員の髪色・髪型の暗黙の了解はある
公務員の髪色、髪型に関する明確な決まりはありませんが、実際は暗黙の了解は存在します。
そのため、あまりに奇抜な髪色・髪型で仕事に来た場合は、先輩職員から注意されます。
ただし、あくまで先輩職員の個人的な「公務員の髪色・髪型はこうあるべき!」「仕事だからオシャレなんてするな!」と言う意見になるため、明確な基準があるわけではありません。
判断基準は市役所に依るため「絶対にこれはOK」「確実にこれはNG」と言う明確なものはありませんが、私が務めている市役所の基準は下記のとおりです。
髪色は黒色もしくは明るすぎない茶髪はOK
男性でも女性でも髪色は黒色もしくは明るすぎない茶髪であればOKです。
特に女性職員の髪色に関しては比較的寛容で、かなり明るい茶髪にしても注意する人はいませんし、メッシュを入れても問題ありません。
さすがに金髪や青色、緑色、ピンク色と言った、あまりに奇抜な髪色は注意されますが、茶髪系の色であれば女性職員はカラーリングを自由にすることができます。
しかし、男性職員に対する評価は基本的に厳しめで、少しでも明るい茶髪だと、いろんな人から黒色に染め直すように注意を受ける可能性があります。
また、暗めの茶髪はOKと言っても、年配の職員の中には男性職員が茶髪にすること自体快く思わない人もいるため、男性職員は髪を染めて良いかどうかの判断はシビアなものになります。
パーマ・縮毛矯正はOKだが刈り上げは要注意
髪型に関しては男女ともに基本自由で、パーマや縮毛矯正をかけても特に何も言われません。
例えば私の勤めている市役所では、キャバクラ嬢みたいなけっこう派手な髪型をしてくる人が数人いますが、注意されているところは見たことがなく、オシャレを楽しんでいます。
ただし、男性職員に関しては注意が必要で、最近流行りの2ブロックや韓流スターのような一部刈り上げをしたような髪型に関しては、年配の方は、かなり抵抗があるようです。
「その髪型は何だ!丸めてこい!」と言った激しい注意を受けることはありませんが、やんわりと遠回しに嫌味を言われることはありますので気をつけましょう。
髪色・髪型を派手にしたらどうなる?
公務員が髪色・髪型を派手にしたらどうなるのか?「知らず知らずのうちに、駄目な髪色・髪型にしていたらどうしよう」と不安になる方もいるかもしれませんが、何も心配はいりません。
繰り返しになりますが、公務員の髪色・髪型に関しての規定は一切ありません。
規定がないため、公務員が派手な髪色・髪型にしたとしても、罰則の与えようがありません。
たとえ市長や議員、幹部職員が「気に入らない髪色・髪型だ」と判断したとしても、「その髪色・髪型はあまりよろしくないからなおしなさい」と注意を受けるだけです。
強制的に丸められたり、黒く染め直されたりもされないので、髪色・髪型を派手にしてしまったからと言って何も気にする必要はありません。
人事評価(異動、昇給、出世)に影響しない
公務員の髪色・髪型に規定がないとは言っても人事評価(異動、昇給、出世)に影響するのではないか?と心配される方も多いと思いますが、安心してください。
人事評価(異動、昇給、出世)に関しても髪色・髪型は一切関係ないので問題ありません。
当たり前の話になりますが、人事評価(異動、昇給、出世)に最も関係するのは仕事ができるかどうかです。
髪色・髪型が派手であっても仕事ができれば出世しますし、髪色・髪型が大人しくても仕事ができなければ出世することはできません。
実際、私の勤めている市役所においては、黒髪の人の方が絶対的に多いため、黒髪の部長級、課長級の方が圧倒的に多いですが明るめの茶髪にしてる部長級、課長級の男性職員もいます。
現在は黒髪の部長級・課長級でも若手の頃はリーゼント等の派手な髪型にしていたり、明るい髪色にして先輩職員から注意を受けていた過去があったりします。
そのため、市役所によっても違うかもしれませんが、髪色・髪型は人事評価(異動、昇給、出世)に関係ありません。
逆に髪色・髪型によって左遷されることもありません。
なぜなら、もし仮に派手な髪色・髪型にすることで左遷されるのであれば、喜んで派手な髪色・髪型にする人が出てきてしまうからです。
公務員は民間企業と異なり、クビも降格も減給もなく、どの部署で働いても給料は変わりません。
同じ給料・同じ待遇であれば、仕事のキツイ部署よりも、仕事の少ない楽な部署に行きたいと考えるため、髪色・髪型によって左遷してもらえるのであれば喜んでします。
しかし、実際は仕事の能力でしか判断されないため、髪色・髪型によって左遷されることはありませんし、人事評価(異動、昇給、出世)に影響もありません。
公務員の採用試験では黒髪一択
公務員の髪色・髪型に規定はなく、自由であるならば、採用試験の時も派手な髪色・髪型で行っても良いのか?と言うと、それは全くの別問題です。
男性は黒髪・短髪、女性も黒髪で、髪が長い場合は後ろにひとまとめにした髪型でなければ公務員に採用してもらうことはできません。
その理由は2つあります。
1つ目の理由は職員採用の決定権は、髪色・髪型を注意する年配職員にあるからです。
派手な髪色・髪型で面接に来たら「最近の若者はけしからん!」「常識がない!」となり、印象が悪くなってしまいます。
2つ目の理由は市役所の仕事のあり方は事なかれ主義だからです。
民間企業と異なり、市役所ではとにかく挑戦しないことが求められます。
挑戦しなければ成功はありませんが、市役所の仕事に成功は求められておらず、兎にも角にも失敗をしないことが求められます。
例えばマイナンバー制度がその代表で、成功すれば海外のように、より快適で、より便利な行政サービスが受けられるようになることがわかっているのに、マイナンバー制度の悪いところや失敗ばかりが取りた出されているのが現状です。
このように市民からも公務員はとにかく失敗しないことが求められています。
そのため、派手な髪色や髪型をするような挑戦的な若者はたとえ優秀であっても採用されることはありません。
これらの理由から公務員の採用試験では無難な格好で行くのが一番です。
髪色・髪型は無難な方が働きやすい
公務員として働くうえで、髪色・髪型について一切の明確な規制はありませんが、それはあくまで市役所内部の話です。
お客様である市民の方からすれば「私達が払っている税金で給料をもらっている公務員だから当然、然るべき格好をするべきだ」と言う認識で接してきます。
そのため、いくら髪色・髪型が自由だからと言って、一般常識から外れた派手な髪色・髪型をしていると市民の方から「なんだその髪は!」と余計なクレームを招くことになってしまいます。
市役所の窓口業務は、ただでさえクレームが多く、クレームにより仕事に支障をきたすことが多々あります。
そのため、いくら髪色・髪型が自由とは言え、無難な髪色・髪型が最も働きやすいです。
まとめ
公務員の髪色・髪型はどこまでOKなのか?もしも奇抜な髪色・髪型にした場合に人事評価にどう響くのか?等について詳しくご説明させていただきました。
公務員の髪色・髪型に規定はないため、どんな髪色・髪型にしても特に問題はありません。
派手な髪色・髪型にしたからと言って、人事評価(異動、昇給、出世)にも影響はありません。
仕事の能力さえあれば出世も昇給も思いのままです。
ただし、派手な髪色・髪型にすると先輩職員から注意を受けたり、市民からのクレームは増える可能性があるため、その点は注意をしましょう。
また、採用試験のときは無難な髪色・髪型でないと、まず採用されないため、公務員に受かるまでは、オシャレは我慢しましょう。