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地方公務員の志望動機の書き方完全ガイド|面接・ES で評価される例文と作成法

公務員
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地方公務員試験の面接やエントリーシート(ES)で必ず問われる「志望動機」。採用担当者に響く志望動機を書くには、どうすればよいのでしょうか。

この記事では、評価されるポイント、具体的な作成手順、パターン別の例文まで、実践的に解説します。

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地方公務員の志望動機が重要な理由

採用側が志望動機で見ているポイント

地方公務員の採用試験において、志望動機は合否を大きく左右する重要な要素です。採用担当者は、志望動機から以下の点を判断しています。

本気度と継続意思 本当にこの自治体で働きたいのか、すぐに辞めずに長く働いてくれるのかを見極めます。公務員試験は多くの受験者がいるため、「とりあえず受験」という姿勢は見抜かれます。

自治体への理解度 その自治体の特徴や課題を理解しているか、総合計画や施策を調べているかが評価されます。一般論ではなく、その自治体ならではの具体性が求められます。

公務員としての適性 営利目的ではなく公共の利益を追求する姿勢があるか、住民に寄り添う姿勢があるかが問われます。

論理性と表現力 考えを論理的に整理できているか、わかりやすく伝える力があるかも評価対象です。

筆記試験との違い

筆記試験は知識や能力を測るものですが、志望動機を含む面接・ES は「人物評価」の場です。

筆記試験で高得点を取っても、志望動機が薄い内容だと最終合格は難しくなります。逆に、筆記試験が平均的でも、志望動機が明確で説得力があれば、高評価を得られます。

総務省の調査によると、地方公務員の採用において人物試験(面接等)を重視する自治体が年々増加しています。志望動機の重要性は、今後さらに高まると予想されます。

よくある失敗例

志望動機でよく見られる失敗例を知っておくことで、同じ過ちを避けられます。

抽象的すぎる内容 「地域貢献したい」「安定している」だけでは、どの自治体にも当てはまり、あなた独自の志望動機になりません。

ネガティブな理由 「民間企業は激務だから」「転勤したくない」など、公務員を消去法で選んだと受け取られる表現は避けるべきです。

自治体研究不足 その自治体の特徴に触れず、一般論だけで語ると、「どこでもいいのでは?」と思われます。

自分語りに終始 自分の経験や思いだけを語り、自治体や住民への視点が欠けていると、独りよがりな印象を与えます。

志望動機の基本構成

PREP法を活用した構成

志望動機は、PREP法(結論→理由→具体例→結論)を基本に構成すると、わかりやすくなります。

P(Point:結論) 「私が貴自治体を志望する理由は○○です」と、最初に結論を述べます。

R(Reason:理由) 「なぜなら、△△だからです」と、志望する理由を説明します。

E(Example:具体例) 「具体的には、□□という経験から〜」と、根拠となる経験や事例を示します。

P(Point:結論) 「以上の理由から、貴自治体で××として貢献したいと考えています」と、再度結論を述べて締めくくります。

3つの柱で構成する方法

志望動機を3つの要素で構成すると、内容が充実し、説得力が増します。

1. なぜ公務員なのか 民間企業ではなく、公務員を選んだ理由を明確にします。

2. なぜこの自治体なのか 他の自治体ではなく、この自治体を志望する具体的な理由を述べます。

3. どう貢献したいのか 採用後、どの分野でどのように活躍したいかを示します。

この3つを論理的につなげることで、説得力のある志望動機になります。

文字数・時間の目安

エントリーシート(ES)では、400字から800字程度が一般的です。指定がある場合は、その文字数の9割以上を埋めるようにします。

面接での回答は、1分から2分程度(300字から600字相当)が適切です。長すぎると要点が伝わらず、短すぎると準備不足に見えます。

簡潔版(30秒から1分)と詳細版(2分から3分)の両方を準備しておくと、面接官の質問に柔軟に対応できます。

志望動機作成の5ステップ

ステップ1:自己分析

志望動機を書く前に、まず自分自身を深く理解する必要があります。

これまでの経験の整理 学生時代に力を入れたこと、アルバイトやボランティアの経験、サークル活動やゼミでの学び、社会人の場合は職務経験などを書き出します。

価値観の明確化 何にやりがいを感じるか、どんな時に充実感を覚えるか、大切にしている考え方は何かを自問します。

強みとスキルの棚卸し コミュニケーション能力、課題解決力、リーダーシップ、専門知識(法律、IT、福祉など)など、自分の強みをリストアップします。

ステップ2:自治体研究

志望する自治体について、徹底的に調べることが不可欠です。

公式情報を熟読 自治体のホームページ、総合計画(マスタープラン)、予算書・決算書、広報誌、統計データなどを確認します。

現地訪問 実際に自治体を訪れ、街の雰囲気を肌で感じることが重要です。可能なら、住民と話す機会を持ちましょう。

ニュース・トピックスのチェック 最近の取り組みや課題、首長の方針、地域の特色ある事業などを把握します。

他自治体との比較 類似の自治体と比較して、この自治体の独自性や強みを理解します。

ステップ3:志望理由の明確化

自己分析と自治体研究を踏まえて、志望理由を具体化します。

接点を見つけることで、自分の経験・価値観と、自治体の特徴・課題の接点を探します。例えば、「福祉に興味がある」×「高齢化率が高い自治体」=「高齢者福祉で貢献したい」という形です。

オリジナリティを出すために、他の人と同じような理由ではなく、自分ならではのエピソードや視点を盛り込みます。

具体性を持たせ、「地域貢献」ではなく「○○事業を通じた△△への貢献」のように、具体的に表現します。

ステップ4:下書きと推敲

志望理由が固まったら、実際に文章を書いていきます。

一気に書き上げる まずは完璧を目指さず、思いつくままに書きます。文字数を気にせず、言いたいことを全部書き出しましょう。

寝かせて見直す 一日置いてから読み返すと、客観的に見られます。冗長な部分、わかりにくい表現を修正します。

削ぎ落とす 文字数制限に合わせて、重要度の低い内容を削ります。一文一文を簡潔にする工夫も必要です。

論理の流れを確認 結論→理由→具体例の流れが自然か、論理の飛躍がないかをチェックします。

ステップ5:第三者の添削

自分だけでは気づかない問題点を見つけるため、第三者の意見を聞きます。

大学のキャリアセンターでは、ES添削や模擬面接のサービスを受けられます。

予備校の添削サービスを利用すると、公務員試験に精通した講師から専門的なアドバイスがもらえます。

友人・家族に読んでもらい、「わかりやすいか」「魅力的か」を率直に聞きます。

複数の人に見てもらい、共通する指摘点を重点的に改善しましょう。

パターン別志望動機の例文

例文1:地元自治体への愛着型

背景設定:生まれ育った市への志望


私が○○市を志望する理由は、生まれ育ったこの街の発展に直接貢献したいと強く思うからです。

学生時代、地元の商店街活性化プロジェクトにボランティアとして参加し、地域の方々と交流する中で、少子高齢化による空き店舗の増加や、若者の流出といった課題を肌で感じました。一方で、市が推進する「○○創生プロジェクト」のような先進的な取り組みを知り、地元の可能性も実感しました。

大学で地域政策を学ぶ中で、持続可能な地域づくりには、行政と住民の協働が不可欠であると理解しました。特に○○市の「まちづくり協議会」のような住民参加型の仕組みに魅力を感じています。

採用後は、商店街支援や移住定住促進など、地域活性化の分野で、住民の声を丁寧に聞きながら、実効性のある施策を企画・実行したいと考えています。生まれ育った街を、次世代に誇れる形で引き継ぐため、○○市職員として全力を尽くす決意です。


評価ポイント:具体的な地域課題と自治体の施策に言及、自分の経験と結びつけている、採用後のビジョンが明確

例文2:専門性活用型

背景設定:IT専門知識を持つ学生が、DX推進に積極的な自治体を志望


私が△△県を志望する理由は、情報工学を専攻してきた私の専門性を活かし、県のDX推進に貢献したいからです。

大学ではシステム開発を学び、地域の中小企業向けの業務効率化アプリを開発するプロジェクトに参加しました。この経験を通じて、デジタル技術が地域課題の解決に大きく寄与できることを実感しました。

△△県が全国に先駆けて取り組んでいる「デジタル県庁構想」や、マイナンバーカードを活用した住民サービスの拡充に強い関心を持っています。特に、高齢者でも使いやすいUI設計を重視している点に共感し、技術と人に寄り添う姿勢の両立が重要だと考えます。

県職員として、システム開発のスキルだけでなく、住民目線を忘れず、誰もが便利に使えるデジタルサービスの構築に携わりたいです。デジタル技術で県民の生活をより豊かにし、△△県を全国のモデルケースとすることが私の目標です。


評価ポイント:専門性と自治体の施策が合致、具体的なプロジェクト経験、技術偏重でなく住民視点がある

例文3:社会人経験活用型

背景設定:民間企業勤務後、経験者採用で受験


私が□□市を志望する理由は、民間企業で培ったマーケティング経験を活かし、市の魅力を全国に発信することで地域活性化に貢献したいからです。

前職では、地方の特産品のブランディングと販路拡大に従事し、SNSやイベントを活用した情報発信により売上を前年比150%に伸ばした実績があります。この経験から、優れた地域資源も、効果的な発信がなければ埋もれてしまうことを痛感しました。

□□市は豊かな自然と伝統工芸という素晴らしい資源を持ちながら、全国的な認知度はまだ十分ではないと感じています。市が推進する「シティプロモーション戦略」は方向性として優れていますが、民間のマーケティング手法を取り入れることで、さらなる効果が期待できると考えます。

公務員として、利益追求ではなく市民の幸福を最優先に、持続可能な地域ブランディングを実現したいです。□□市の魅力を戦略的に発信し、交流人口と定住人口の増加に貢献することが私の使命だと考えています。


評価ポイント:具体的な実績(数値)、民間経験と公務の違いを理解、自治体の施策への具体的な提案

例文4:課題解決型

背景設定:自治体の具体的課題に着目


私が◇◇町を志望する理由は、深刻化する人口減少という課題に、移住定住支援の立場から取り組みたいからです。

ゼミで地方創生をテーマに研究する中で、◇◇町の人口が30年間で約40%減少したという現実を知り、強い危機感を持ちました。一方で、町が実施する「○○移住体験ツアー」や「空き家バンク」といった先進的な取り組みにも注目し、実際に移住体験ツアーに参加しました。

そこで感じたのは、豊かな自然や温かい人柄という魅力がありながら、情報発信や受け入れ体制にまだ改善の余地があるということです。特に子育て世代へのアプローチが不足していると感じました。

町職員として、移住希望者へのきめ細かな相談対応や、移住後のフォローアップ体制の構築に力を入れたいです。また、若い世代ならではの視点で、SNSを活用した情報発信にも貢献できると考えます。◇◇町を「選ばれる町」にするため、情熱を持って取り組む覚悟です。


評価ポイント:データに基づく課題認識、実際の行動(移住体験参加)、具体的な改善提案

面接での志望動機の伝え方

第一印象を決める話し方

面接では、内容だけでなく、伝え方も重要です。

結論から話す 「志望理由は3つあります」「一番の理由は〜」など、最初に全体像を示すと聞き手に伝わりやすくなります。

適度な間を取る 一息に話さず、区切りで間を取ることで、面接官が理解する時間を与えます。

視線を配る 複数の面接官がいる場合、全員に視線を配りながら話します。

声のトーン 熱意を伝えるために、やや高めのトーンで、はっきりと話します。ボソボソした話し方は自信がないように見えます。

深掘り質問への対応

志望動機を述べた後、必ず深掘り質問があります。

想定質問の準備 「なぜ国家公務員ではないのか」「他の自治体ではだめなのか」「民間企業は考えなかったのか」「具体的にどの部署で働きたいか」「その施策の課題は何だと思うか」などに備えます。

正直に、でも前向きに 準備していない質問でも、正直に「勉強不足で申し訳ありません」と認めつつ、「今後学びたい」と前向きな姿勢を示します。

自分の言葉で 暗記した答えを棒読みするのではなく、その場で考えながら、自分の言葉で誠実に答えることが大切です。

逆質問で志望度をアピール

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。これは志望度をアピールする最後のチャンスです。

良い逆質問の例 「○○施策について、現場ではどのような工夫をされていますか」「若手職員に期待されることは何ですか」「配属後の研修制度について教えてください」などがあります。

避けるべき質問 給与や休暇など待遇面ばかりを聞くこと、ホームページを見ればわかることを質問すること、「特にありません」と答えることです。

自治体への関心の高さを示す質問を2つから3つ準備しておきましょう。

志望動機のブラッシュアップ

自治体ごとのカスタマイズ

複数の自治体を併願する場合、それぞれに合わせた志望動機が必要です。

共通部分と個別部分 「公務員を目指す理由」は共通で使えますが、「なぜこの自治体か」は完全にカスタマイズします。

具体性で差をつける 「地域貢献したい」ではなく、「○○市の△△という課題に、□□という形で貢献したい」と、その自治体でしか使えない内容にします。

施策名を正確に 自治体の施策やプロジェクトに言及する際は、正式名称を正確に使います。間違えると逆効果です。

時事問題との関連付け

志望動機に時事性を持たせると、より説得力が増します。

国の政策との関連 「地方創生」「デジタル田園都市国家構想」「SDGs」など、国の方針と自治体の取り組みを関連付けます。

社会課題との接点 少子高齢化、環境問題、防災など、社会全体の課題と自治体の施策を結びつけます。

最近のニュース 志望自治体に関する最近のニュースを志望動機に盛り込むと、情報収集力と関心の高さが伝わります。

複数回の面接での一貫性

地方公務員試験では、2次、3次と複数回の面接があります。

一貫性を保つ どの面接でも核となる志望理由は一貫させます。面接ごとに話が変わると、信頼性が失われます。

深掘りして展開 1次面接では概要を、2次では具体例を、最終面接では熱意と覚悟をより深く語るなど、段階的に深めます。

面接記録を残す 各面接で何を話したかメモし、次回の参考にします。

よくある質問と回答

「安定性」を志望動機にしてもいい?

結論から言うと、「安定性だけ」を志望動機にするのは避けるべきです。

安定を求めることは自然ですが、それだけでは「公共への貢献意欲」が伝わりません。面接官も「安定だけが目的なら、仕事へのモチベーションが低いのでは?」と懸念します。

ただし、「安定した環境で長期的に地域貢献したい」というように、安定性を前提としつつ、その先の目的を明確にすれば問題ありません。

地元以外の自治体を志望する場合は?

地元でなくても、説得力のある志望動機は作れます。

縁やつながりを見つける 親戚が住んでいる、旅行で訪れて魅力を感じた、大学が近い、配偶者の出身地などの接点を探します。

自治体の独自性に着目 地元でなくても、その自治体の特徴的な施策や課題に共感したことを述べます。

将来的な定住意思 「○○市で腰を据えて働き、住みたい」という意思を伝えることが重要です。

民間企業との併願をどう説明する?

正直に併願していることを伝えても問題ありませんが、伝え方に工夫が必要です。

公務員が第一志望であることを明確に 「民間企業も検討しましたが、公共性の高い仕事がしたいと考え、公務員を第一志望としています」と述べます。

民間企業の選考での学び 「民間企業の選考を通じて、改めて公務員の魅力を実感しました」という前向きな表現にします。

嘘をつく必要はありませんが、公務員への熱意が最も強いことを伝えましょう。

まとめ:説得力のある志望動機を作るために

地方公務員の志望動機について、重要なポイントをまとめます。

志望動機の基本

PREP法(結論→理由→具体例→結論)で構成する、「公務員」「この自治体」「貢献方法」の3つを盛り込む、抽象論ではなく具体的に語ることが大切です。

作成の5ステップ

自己分析で自分を知る、自治体研究で志望先を深く理解する、両者の接点から志望理由を明確化する、文章化して推敲を重ねる、第三者の添削を受けるというプロセスを踏みましょう。

評価されるポイント

その自治体ならではの具体性がある、自分の経験・価値観と結びついている、採用後のビジョンが明確である、論理的で分かりやすい構成であること、熱意と誠実さが伝わることです。

避けるべき失敗

抽象的で他の自治体でも使える内容、ネガティブな理由(民間が嫌だから等)、自治体研究不足が見える内容、自分語りだけで自治体・住民への視点がないことに注意しましょう。

最後に

志望動機は、一朝一夕では作れません。時間をかけて自己分析と自治体研究を行い、何度も推敲を重ねることで、説得力のある志望動機が完成します。

面接官は、あなたの熱意と誠実さを見ています。完璧な答えよりも、自分の言葉で語る誠実さが評価されます。準備を尽くしたら、自信を持って自分の思いを伝えてください。

この記事が、あなたの志望動機作成の助けとなり、地方公務員試験合格への一歩となることを願っています。

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