「公務員試験は、ほとんど8割がコネ・縁故だと考えてもおかしくない。」
「コネ・縁故がないと公務員試験に受からない。」
などと言ったウワサをよく聞きますが、それは本当なんでしょうか?
コネ・縁故は正義
まず最初にはっきりさせておきたいのは、
コネ採用・縁故採用は悪いことではない!
ということです。
なんとなくコネとか縁故とかって聞くと
ズルいイメージが先行しがちですが、
全然ズルくありません。
コネ・縁故があると言うのは、要するに
良好な関係性を築けていると言うことです。
仕事をする上で良好な人間関係を築けるかどうかは
非常に重要です。
それこそコミュニケーション能力の1つであり、
営業・接客業の人にとっては必須の能力と言っても
過言ではありません。
・英語が話せてズルい
・法律詳しくてズルい
・パソコンに精通していてズルい
何て言わないのと一緒で
良好な人間関係を築ける(コネ・縁故がある)からズルい
って言うこと自体がおかしな話です。
コネ・縁故があった方が良いに決まっている
上記のとおり、
コネ・縁故=良好な人間関係
のため、コネ・縁故に関しては、あった方が良いに決まっています。
このコネ・縁故に関しては、採用される側だけにメリットがありそうですが、
実は採用する側にもメリットがあります。
人事のプロは面接をすれば、その人の人間性等々全て
お見通しらしいですが、そんなことができる特殊能力者は
極々少数です。
大半の人達は、5分~10分程度の面接だけで、
その人の人間性までを把握することはできません。
しかし、その人と普段から付き合いのある人、
小さい頃から知っている人からお墨付きをもらえるような人であれば、
間違いありません。
逆に普段から付き合いのある人から
良い評価をもらえないような人であれば、
コネ・縁故とは真逆の力が働くこともあります。
ちなみにコネ・縁故と言えば公務員試験が、よく話題にあがりますが、
民間企業の方がもっと露骨にコネ・縁故があるので、
民間企業の就職を希望している方は、それこそ良い人間関係を
築く(コネ・縁故をつくる)必要があります。
コネ・縁故にも優先順位がある
当然ですが、コネ・縁故にも優先順位があります。
地方自治体で言えば
市長村長>>副市長村長>>部長>>課長
の順でコネ・縁故の強さが決まります。
そのため、コネ・縁故を利用したいのであれば、
できるだけ有力者との関係性を築くことが重要です。
なお、係長以下の職員とコネ・縁故があっても
採用試験においては、ほぼ意味がありません。
また、議員とコネ・縁故については、
必ずしもプラスに働くわけではないので、
気を付けましょう。
それから、こちらも当たり前ですが、
コネ・縁故とはあくまで良好な人間関係の有無であり、
金品の授受等は厳禁です。
金品を渡した方も受け取った方も贈収賄で
逮捕されます。
もしも贈収賄が発覚しても採用が取り消されるわけではありませんが、
全職員にバレてしまい、その後の役所人生が生きづらくなってしまうので、
金品の授受等は絶対にやめましょう。
コネ・縁故がなくても合格できる
コネ・縁故もなかったら受けるだけ無駄なのでは…。
と受ける前から落ち込む必要はありません。
コネ・縁故は、その人が持っている数ある能力の1つに過ぎません。
ものすごい田舎の自治体で採用人数が、
ほんの数名しかないようなところであれば、
コネ・縁故が強力に作用するかもしれませんが、
それ以外の自治体であればコネ・縁故なんて気にする必要ありません。
特に業務改革が進んでいる優秀な自治体であれば、
コネ・縁故だけでなく、そ他の能力も併せて
総合的に判断してくれます。
それを証拠に縁もゆかりもない人、
例えば東京で生まれ育ったのに静岡県にある市で採用される
なんてこともザラにあります。
実は私も一切コネ・縁故はありませんでしたが、
それでも市役所の公務員として働いています。
能力を高めるために努力することが大事
公務員試験に限らず、民間企業でも採用してもらうためには、
自分がいかに有能であるか、役に立つのかをアピールすことが大事です。
そのためには、
・コネ・縁故ができるような人間関係を作る
・コミュニケーション能力を高める
・法律等の知識を身に着ける
何でも良いので、努力をし、
「こういう能力が必要だと思ったので、
どういう努力をして、現在これだけの実力が付いた。
この能力があれば、これほどの貢献ができる。」
と自信を持って話せるレベルに達していれば、
大抵の採用試験は受かると思うので、
コネ・縁故があろうと、なかろうと、あきらめずに
受験してみてください。