もともと市役所で働くことは
・仕事が楽
・定時で始まり、定時で帰れる
・休みが多い
・社会保険・給料もちゃんともらえる
など、働きやすいイメージがありました。
加えて地方公務員法・地方自治法の改正により、全国すべての市町村で令和2年4月1日から「会計年度任用職員制度」が始まったことで、ボーナスの支給が始まるなど、さらに待遇が良くなりました。
そのため、会計年度任用職員として働きたい!と思う方は今まで以上に増えていると思います。
そこで、このページでは、
・面接でどんなことを聞かれるのか?
・採用されるために必要な能力は?
などについてご説明します。
採用試験は面接のみ
公務員採用試験の一般的な内容は
1次試験:ペーパーテスト
2次試験:集団面接
3次試験:個人面接
と言った流れで進められますが、会計年度任用職員の採用に関しては個人面接のみです。
しかも、大抵はぶっつけ本番の1回の面接のみで採用・不採用かが決定します。
つまり、会計年度任用職員として採用されるには、面接で如何に面接官にアピールできるかどうかが重要になります。
面接官は上司・同僚になる人
では、面接官になるのはどんな人か?と言いますと、実際に配属される部署の上司・同僚が面接官となります。
公務員採用試験では、総務部が全てを取り仕切り、採用・不採用を決めますが、会計年度任用職員に関しては募集するのも、面接するのも、採用するのも全て担当課が行うため、配属先の部長、課長、係長あたりが面接官となります。
面接官になる人は面接するのが初めての人も多く、また、普段から人事の仕事をしている面接のプロ、採用のプロでもないため、隠れた才能を見抜くと言ったことはできません。
会計年度任用職員になるには、面接官にわかりやすく自分の売りをアピールする必要があります。
面接で重視されるポイント
繰り返しになりますが、会計年度任用職員の面接官は採用のプロではありません。
そのため、
「あなたのモットーは?」
「あなたの成功体験は」
「あなたを漢字1文字で表すと何?」
など、会社の採用面接であるような質問は聞かれません。
全ての質問が直球で、できるか?できないか?で聞かれます。
そして、その中で必ず問われる能力・質問は下記の3つです。
勤務条件に合致するかどうか
会計年度任用職員を募集する際は、必ず公募しなければいけません。
そのため、ホームページまたはハローワークの求人票に募集用勤務条件が明記されています。
この募集用勤務条件に合致するかどうかは非常に重要です。
募集用勤務条件に合致しなければ、どれだけ優秀な人材であっても採用されません。
それくらい重要と言うか絶対的なものなので、
・勤務日
・勤務時間
・報酬
・各種保険の有無
が自分の希望に合致するかを必ず確認しましょう。
例えば勤務時間を減らして欲しいも当然駄目ですし、余計に働くので、もっと報酬を増やして欲しいと言うのも駄目です。
会計年度任用職員を雇うための予算は財政査定を通り、議会の議決を経て付いたものなので、予算額を変更することは容易にはできません。
そのため、募集用勤務条件を満たすことが第一条件です。
コミュニケーション能力
会計年度任用職員の仕事は主に正職員の補助です。
そして、その業務内容の主なものに窓口対応・電話対応があります。
より専門的な対応は正職員が行いますが、はじめに窓口や電話に出て市民の方とやり取りをするのは会計年度任用職員のため、コミュニケーション能力は必須です。
また、正職員から頼まれるコピー等の雑務に関しても、わからないことがあれば、疑問点をキチンと聞けるだけのコミュニケーション能力は必要なので、面接では質問に対してハキハキと明確に受け答えができることが大事です。
基本的なパソコンスキル
市役所での事務仕事にパソコンは必須です。
パソコンは使えません!では、仕事にならないため、採用されません。
とは言え、別にタッチタイピングができたり、マイクロソフトエキスパートと言った資格を持っている必要はありません。
全ての資料はワード、エクセル、パワーポイントを使って作成するため、それらのソフト使って、文字を入力する、印刷する、簡単な表を作るくらいの本当に基本的な操作ができればパソコンスキルとしては十分です。
志望動機は聞かれない
会計年度任用職員の身分は公務員ですし、待遇としても社会保険が付いたりもしますが、パート・アルバイトの面接と同じようなものなので、志望動機を聞かれることはありません。
聞かれたとしても、それが採用・不採用に直結するものではありません。
上記でも述べましたが、面接官はプロではなく、素人です。
今まで自分が受けた面接を思い出して、その時の質問をなぞって志望動機を聞いてるだけです。
そのため、会社の面接のように事前に調べたりする必要はなく、素直に答えたら大丈夫です。
コネがないと受からない?
コネ入社と言う言葉があるように、採用試験はコネがある方が圧倒的に有利です。
それは会計年度任用職員の採用試験でも同様で、コネがある方が有利です。
しかし、コネがないと絶対に受からないわけではありません。
案外、市役所は人手不足で、本当に人材を募集しているので、コネがないからと諦めずに試しに募集してみた人が採用されています。
まとめ
会計年度任用職員の採用面接について、ご説明させていただきました。
面接官に対して
・勤務条件に合致すること
・コミュニケーション能力があること
・パソコンスキルがあること
上記3つをキチンとアピールできれば会計年度任用職員として働くことができます。
会計年度任用職員として採用されると、任用期間は最長1年間ですが、勤務成績が良好な場合は、2年間更新できます。
つまり最初の1年+更新2年で合計3年間働くことができます。
3年経過後も再度応募して、採用試験を合格すれば、その後も継続して勤務することが可能です。
また、民間企業の有期雇用(パート・アルバイト等)と違い、5年間ルールはありませんが、その分、雇用者側から雇い止めをする理由がないため、長期的に働くことも可能です。
勤務条件としては、非常に良い案件だと思いますので、上記を参考にぜひ面接にチャレンジしてみてください。
その他、会計年度任用職員のメリット・デメリットについては、下記のページを御覧ください。