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地方公務員が病気休暇を取るデメリットや注意点について

公務員
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地方公務員は、その職業柄、楽な仕事と思われがちですが、
実はそう思われているからこそ、市民からのクレームがひどく、
ストレスが原因で発症するうつ病や潰瘍などの病気に
罹患しやすい職業です。

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しかし、安心してください。
病気で働けなくなってしまっても、
すぐにクビになるわけではありません。

病気休暇を利用することで、
給料・手当をもらいながら治療に専念することができます。

ただし、病気休暇を利用することで、
様々なデメリットが生じるのも事実です。

そこでこのページでは

・病気休暇中の給料・手当はいつまでもらえるのか?
・病気休暇を利用することで、どのようなデメリットがあるのか?
・病気休暇を利用する場合の注意点

について現役地方公務員が現場から報告します。

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病気休暇になっても最長2年9ヶ月給料・手当がもらえる

地方公務員は病気になって働けなくなっても
傷病手当等を活用することで、
なんと約2年9ヶ月は働かなくても、何らかのお金の支給があります。

もちろん約2年9ヶ月もの間、給料の満額が支給されるわけではなく、
病気休暇の期間が長くなればなるほど、
元々もらえる給料の100%から80%、60%と下がっていきます。

2年9ヶ月の内訳は下記のとおりです。
・病気休暇・・・3ヶ月間給料の満額
・分限処分による休業・・・1年間給料の約8割
・傷病手当・・・1年6ヶ月間給料の約6割

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このように、病気と診断されれば2年9ヶ月もの間は、
働かなくても給料・手当をもらえることから、
中には、この病気休暇を制度を悪用する方がいるのも事実です。

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でも、そんな簡単に病気休暇が取得できるものなのか?と疑問に思う方も
いるかもしれませんが、精神科の病院を受診するときに、うつ病を装うだけで、
うつ病の診断書は書いてもらえるため、実は簡単に病気休暇は取得できます。

しかし、みんながみんな病気休暇を悪用しないのは、
病気休暇には、様々なデメリットがあるからです。

病気休暇中はボーナスの支給がない

病気休暇になった次のボーナスからすぐに0円になるわけではありません。

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病気休暇をとって初めて迎えるボーナスは在職期間別割合に応じてもらえます。

ボーナスの算定根拠はどこの自治体でも同じで

【支給額】 = 期末手当基礎額 ✕ 期別支給割合 ✕ 在職期間別割合

と言う計算式で算出されます。

そして、在職期間別割合は、算定期間である
・6月~11月
・12月~5月

の各6ヶ月間の在職期間によって変わります。

詳しくは下記表のとおりとなります。

6か月 100%
5か月以上6か月未満 80%
3か月以上5か月未満 60%
3か月未満 30%

例えば10月から病気休暇を取得した場合は、
6月~9月までの4ヶ月間は働いているため、
12月のボーナスの際には通常もらえるボーナスの6割は支給されます。

しかし、以降については職場復帰するまでボーナスの支給は0円になります。

現在ボーナスは年間4.3ヶ月分支給されることになっているため、
仮に月給が20万円の場合、4.3ヶ月✕20万円=86万円分
本来もらえたであろうボーナスがなくなります。

病気休暇中は昇給しない

本来、地方公務員は4月1日に毎年4号給ずつ昇給します。

1号給の賃金の上がり幅は年齢が上がるごとに減少するため、
一概にいくらとは言えませんが、若い職員の場合は月額約8,000円程度
昇給するため、年ベースで言うと、ボーナスも含めて約13万円ほど
昇給します。

都会の地方公務員に関しては昇給に応じて地域手当も増えるため、
月額1万円程度昇給します。

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しかし、病気休暇を取得すると、昇給しません。

一応病気休暇した年度についても、通常4号給上がるところを
半分の2号給上がるように規定されています。

つまり1年間休んだら本来4号給上がるところを2号給、
2年間休んだら本来8号給上がるところを4号給上げてもらえます。

ただし、病気休暇中の昇給分(年間2号給)については、
職場復帰するまで反映されません。

しかも、反映されるのは職場復帰してすぐではなく、
職場復帰して初めて迎える昇給日(4月1日)にまとめて反映されます。

例えば2021年5月から病気休暇を取得し、2023年5月に職場復帰した場合、
2021年~2023年5月までは病気休暇中のため一切昇給しません。
そして、2023年6月~2024年3月までも給料は変わりません。
2024年4月になって初めて3年分の昇給が反映されます。

なお、3年分の昇給分の計算は
2号給(2021年)+2号給(2022年)+4号給(2023年)=8号給
となります。

このように、病気休暇を取得すると、病気休暇中だけではなく、
その後の給料にも影響が出ます。

出世に影響する

病気休暇の原因にもよりますが、
当然ながら出世にも影響します。

例えば骨折や怪我などによる病気休暇の場合は、
治れば多少後遺症が残るかもしれませんが、
業務にそこまで支障が出るわけではないため、
問題はありません。

病気に関しては癌や安倍元首相が患った潰瘍性大腸炎のような
再発する可能性の高い病気であれば、症状が安定するまでは、
出世は難しいです。

ただ、これらの怪我や病気は治ったり、
症状が安定すれば普通に出世できるため、
そこまで影響を及ぼしません。

最も出世に影響するのは、
うつ病などの精神的な病気です。

うつ病は再発する可能性が高いですし、
その他の病気と違って、予兆もほぼなく
急に悪くなります。

また、出世することで、責任が重くなり、
よりうつ病の原因となるストレスが溜まりやすくなるため、
降格まではならなくても、現状よりも上役への出世は
かなり難しくなります。

病気休暇期間が3年を超えるとクビになる

繰り返しになりますが、病気休暇を取得すると、
・病気休暇・・・3ヶ月間給料の満額
・分限処分による休業・・・1年間給料の約8割
・傷病手当・・・1年6ヶ月間給料の約6割

など2年9ヶ月は給料・手当が支給されます。

では、その後はどうなるのか?についてですが、
無給となりますが、3ヶ月間は休み続けることが可能です。

しかし、無給になってから休みが3ヶ月を超える場合、つまり
最初に病気休暇を取得してから累計3年間休み続けると、
退職させられます。

つまり、クビになってしまいます。

この規定に関しては例外がないため、
問答無用で退職となります。

同じ病気が理由の場合は期間が通算される

病気休暇になってから退職になるまでの3年間の間に
途中で職場復帰をしても、同じ病気で休んだ場合は
期間が通算されてしまいます。

例えばうつ病で6ヶ月間休んで、職場復帰し、4ヶ月後に
再びうつ病で休んだ場合、一度職場復帰はしていますが、
期間は通算されるため、2回目に休んだときは、
病気休暇(満額支給)とはならず、
いきなり分限処分(8割支給)の対象となります。

実際に2~3ヶ月のスパンで病気休暇と職場復帰を
繰り返す人がいますが、これは最悪のケースです。

中途半端に復帰しても、病気休暇の期間がいつまでも
リセットされないため、休む度に分限処分、傷病手当と
支給額が下がり続け、最後には退職させられてしまいます。

1年以上勤務すれば病気休暇期間がリセットされる

では、同じ病気を理由にした病気休暇は1回しか使えないのか?
と言うと、そうではありません。

同じ病気を理由に休んだ場合でも
職場復帰後、1年以上勤務を続けたら期間はリセットされます。

例えば、癌で1年間休んだ後に、職場復帰するも再発してしまった場合、
職場復帰して1年経過していたら、期間がリセットされ、
病気休暇(満額支給)からスタートしますが、
職場復帰して1年未満だったら、期間が通算され、
分限処分(8割支給)からスタートします。

そのため、中途半端に休んで、職場復帰をすると、
どんどん状況が悪くなるため、
しっかり休んで病気を治してから職場復帰しましょう。

また、職場復帰の期間についてですが、
リハビリ期間は含まれないことにも気をつけましょう。

仕事を再開してから、約1ヶ月間は、いつでも休んだり、途中で帰っても良いように、
リハビリ期間として運用されることがありますが、
その期間は正式な職場復帰として扱われません。

仕事再開=職場復帰ではないので、
気をつけましょう。

嘘の病気休暇はバレる

市役所には福祉部門があるため、
仕事上、実際にうつ病の患者と接する機会が多いですし、
また、保健師など資格を持った専門職の方も多数います。

そのため、治療が必要なほど、
うつ病などの精神的な病気に
かかっている人と、そうでない人を
見極めることも容易です。

また、比較的簡単にうつ病を診断を出す割に
治療を積極的に行わない病院がどこかも
よく知られているため、普段の勤務態度と
診断書を見ただけで、本当か嘘かが大抵バレます。

嘘の病気休暇だと、復帰した後に仕事がしにくくなり、
それが原因で本当にうつ病になったりするため、
安易な気持ちで病気休暇制度を悪用しない方が
絶対に良いです。

まとめ

病気休暇を取得した場合のデメリットや注意点について
ご説明させていただきました。

病気になった場合は病気休暇を使って休むべきです。

しかし、ちょっとキツイな、やる気が出ないな、
くらいでは病気休暇は使わない方が良いです。

最近はネット等で病気休暇の制度を調べて
悪用とまでは言いませんが、利用する人が増えています。

ただ、そうするとズルズル休んでしまい、
復帰できず、辞めていく人もいます。

非常にもったいないので、
休むならキチンと休む。
そして、復帰したらキッチリ働く。
以上を心がけて頑張りましょう。

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