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スマホに脳が支配されつつあると言う怖い話

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スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんが書いた「スマホ脳」。

最初にタイトルを見たときは
脳がスマホみたいに便利になる!
使い勝手が良くなる!
とか、そういう類の話かと思っていたら、
スマホに脳がハッキングされていると言う恐ろしい内容の本でした。

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スマホがうつ病などの精神疾患を引き起こす

本来であれば、GDPも上昇し、物質的には非常に豊かに
なってきているので、みんな健康で幸せな生活を送っているはずなんですが、
スマホの普及とほぼ同時期からスウェーデンでは、うつ病患者が増加し、
2018年12月現在では、大人の9人に1人以上が抗うつ薬の処方を
受けているとのこと。

そういえば自分の周りを見ても、最近はうつ病で病休中の人が増えている…。

気になったので、じゃあ日本はどうなのか?と思い調べてみたら見つかりました。

参照:精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築支援情報ポータル「第1章精神保健医療福祉のデータと政策」
少し古いデータですが、年々精神疾患で悩んでいる方が増えているのがわかります。

確かにうつ病患者は増えているけど、本当にスマホが原因なのか?

著者もスマホが諸悪の根源だと言っているわけではなく、
スマホが運動時間、人と接する時間、睡眠時間
奪うせいで、うつ病を引き起こす原因の1つになっていると挙げられています。

スマホが近くにあるだけであらゆる能力が低下する

・カーナビを使うから道を覚えられない。
・写真・ビデオをとるから記憶に残らない。
・ながらスマホで集中力が続かない。

もうすべてが思い当たります汗

また、それだけではなく、スマホは脳の報酬系を煽るため、
スマホをいじっていないくても、

机の上>>>ポケット>>>別の部屋

の順でスマホが近くにあればあるほど、
脳はスマホが気になって気になってしょうがないそうです。

「机の上にスマホがあっても仕事できてますよ?」

と思うかもしれませんが、それは脳のリソースを使って
わざわざスマホを気にしないように努力している結果なんだそうです。

だから、意識的には気にしていなくても、本能的には
気になって気になってしょうがないので、作業効率が
落ちてしまうそうです。

スマホが近くにあるだけで、これほどまでに
悪影響を与えてくるとは、驚きました。

大人以上に子供には毒

子供は自制心が大人より低いため、
スマホを扱わせると、大人以上にのめり込んでしまい
スマホ依存になってしまう。

子供は発達段階で運動すること、十分な睡眠をとることが
非常に重要であるが、スマホがそれらの時間を奪うため、
成長が阻害されてしまう。

著者の実験・調査の結果でも、
スマホを使うと衝動的になり、我慢ができなくなったり、
睡眠障害になっているそうです。

大人が悪影響を受けるんだから、子供ならそれ以上に
悪影響を受けるのは当然ですよね。

私はいわゆる古いタイプの考えの親なので、
スマホとかパソコンとか子供に触らせていなかったんですが、
扱わせてなくて良かったぁと心底思いました。

最近は自治体でも、とにかく
「ICT教育だ!」
「タブレットを全生徒に配布するんだ!」

と躍起になっていますが、タブレットを配って何をする計画もなく、
タブレットが及ぼす悪影響も知らず、なので、困ったものですね。

第3章のタイトル「スマホは最新のドラッグである」とありますが、
大げさな表現ではなく、ドラッグよりも身近な分、危険かもしれませんね。

スマホの使い方を見直そう

スマホは脳に悪影響を及ぼす!とは言え、
もうスマホのない生活なんて考えられません。

スマホと上手に付き合いながら、生きていくしかありません。

最後のページにいくつか対策が書かれていましたが、
ついついスマホって触ってしまいますよね。汗

そこで、一番手っ取り早い方法として、
何か集中してしないといけないことがある場合、
例えば勉強、仕事、読書などをする時は携帯を別の部屋に持っていく。

とりあえずは、これだけで良いんじゃないでしょうか。

本書の読み方


本書の流れとしては、第1章、第2章では
生存戦略について説明があり、ストレス、恐怖、うつのおかげで、
人類が今まで生き残ってこられたことが書かれています。

正直、ここは読み飛ばして良いと思います。

次に、第3章から本題に入り、第7章までで
脳の仕組みと著者が調べたスマホが与える悪影響について
書かれています。

そして最後に、第8章から第10章までで、
前章までで挙げた悪影響に対する対抗策やまとめが
書かれています。

本書を読む方が気になるのは、スマホの与える悪影響と、その対抗策だと
思いますので、読み方としては、
スマホの与える悪影響も含めて知りたい方は第3章から
スマホへの対応策を知りたい人は、
第8章から読み進めたら良いと思います。

本当に時間がない人は最後に「デジタル時代のアドバイス」として
まとめられている見開き3ページだけ読めば十分です。

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